道端に転がって

今のところは大腿骨骨折からの復活記です(予定)

20210615 入院9日目 術後4日目

 実感する可動域

まずは起床して思う。少しずつ足の動きを取り戻している気がすると。

まだ満足に寝がえりは打っていませんが、布団の中で足の位置を調整するのはだいぶ楽に行えるようになってきました。あとは筋力だな。。。

 

今日のリハビリ

AM

昨日の復習、右手だけを平行棒に添えて歩く練習から。

→だんだん体の動きが自然になってきた(らしい)

ストライドを広げられるようになってきたので、無理して腿を上げる意識をしなくてもよくなってきました。

ただ、どうしても後荷重になりがちなので、その点は注意してほしいとのことです。

足元ばかり見て肩を丸めてしまうのも同様に良くないので、腹筋を使ってきっちりと直立を維持することを意識するように勧められました。

 

ひとしきり平行棒での練習を終えたら、続いては歩行器をすっ飛ばして杖の登場です。

 

 

 こんな感じの、腕も支えてくれるタイプの杖をまずは使って歩行練習です。スマート松葉杖の印象ですね。

歩き方としては、左足と同時に右手に持ったこの杖を出し、左足に乗せきれない荷重をこの杖に分担させながら前に歩いていくといった感じです。

おっかなびっくり使ってみますが、歩くだけなら結構簡単です。というのもこの杖にけっこう体重を乗せてしまっているからなのですが・・・

ここからはいかに杖にかける荷重を下げていけるか(=いかに左足に加重できるか)がキーポイントになってきそうな雰囲気。

 

PM

療法士さんが病室に例の杖だけ持って現れました。車椅子に乗せる気はないようです。

ということでひたすらに杖をついて歩く練習です。移動自体は全然できるのですが、うまく左足に体重を乗せていくのが難しいですね。

踏み出した一歩に体重を乗せるときの筋肉。

乗せた体重を保持して体を前に出していくときの筋肉。

 

前者はどちらかというと太腿前側の筋肉に近く

後者は太腿の裏側の筋肉に近い。

そして私は太腿の後方サイド部を切っている。

 

うまく体重が載っているときは、大殿筋/中殿筋に力が入り収縮して受け止めているのが手に取るようにわかるのですが

どうにもうまく体重を乗せられていないとこの筋肉を全然有効に使えない。

体重が乗った時は、いい意味でも悪い意味でも切った筋肉が頑張っている感を感じ取れれるのでわかりやすい+こわいの合わせ技になります。

この恐怖心を取り除き、いかにスムーズに体重を乗せられるようになるかがキモ・・・なのでしょうか。

痛めつけよう。筋肉。

 

米の暴力


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・安っちいオムレツとキャベツの謎炒め。

・今日もまた、ふりかけが標準装備。そりゃそうよ。このメニューであれだけの米食うのは無理だよ。

・カルシウム+ビタミンD豊富なヨーグルトドリンクが登場。これぞまさに私が毎日でも飲みたいと欲していたものでは?

 


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・ついに初めから米とふりかけ混ぜてきやがった・・・赤紫蘇のふりかけ(ゆかり)ですね。

・にしてもまた米×芋の黄金コンビ登場。ほんとひどい。

ブロッコリーと人参も圧倒的標準アイテム化されている。魚のチーズ焼きは普通に食えます。

 


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・きりぼしだいこん

・またもやブロッコリーと人参おるで

・キノコたっぷり謎の肉炒め。ぼそぼその肉炒め。

・相変わらずどこで米を消費すべきか悩ましい。

20210614 入院8日目 術後3日目 歩行訓練開始

 

週が明け荷重許可

ついに!待ちに待った!月曜日!

何を意味するのかといいますと、主治医の先生が出勤する日!

そうすると、ベッド上安静指示が解除される日!

やった!YATTA!

大腿骨転子部骨折にありがちな髄内釘手術をしていますので、

安静指示解除→即全荷重許可になります。

全荷重許可されてもどうせ全荷重はかけられないのですが、全荷重許可なのでここからはなにも制限する要素はありません。100%自分との闘いになります。勝負やで。

先生が言うには、退院するころには最低でも杖歩行、うまくいけば杖無しまで戻せるかもしれないから頑張れと煽られます。帰ってこい俺の富士ヒルクライムに向けて作り上げた筋肉。

 

さよなら私の配管

安静指示が解除になるということは、そう、ついに、、、

例の尿道カテーテルからも卒業です!うれしい!

 


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数年ぶり2度目のご登板となった彼ですが、今回は三日もつけてたのか・・・長かった。。。

これで車いすに乗れれば、心置きなくトイレに行ける!

ちなみに安静期間中は結果として大の便も放出せず体内に蓄え続けていたので

尊厳的には完全勝利といっても過言ではないのではないでしょうか。

手術前に浣腸で空っぽにしてくれた+手術当日は絶食だったのが効きましたね。そうでなければそんなにお腹に蓄えられないと思いますから。

 

晴れて私の体につながれた外部デバイスはすべて取り外され、自由の身となることに成功したのでした。

 

即トイレに行ったのは言うまでもない。

昔やった時よりも抜去後の違和感が少ない・・・うれしい・・・

 

車いすから乗り移る際に、まだ左足は自分で痛みなく持ち上げられなかったのが悔しい。。。鍛えるんだ。。。

 

本格的リハビリの開始

移動を制限するものがなくなったことにより、ついに本格的リハビリが始まります。

AMとPMの2クール、それぞれ40-50分ずつ実施されます。

これだけ練習ができれば回復も早そうだ。

 

AM

まずはベッドから車いすに乗り移る練習。

左足に体重をうまく乗せたりひねったりがまだできないので、手術前と同様にベッド上で少しずつ向きを変えていくスタイル。パイプ椅子やら昇降機能やらを使わなくてよくなった分は進化してますよ。

 

車いすに乗せられてリハビリ室へ移動。平行棒の間に立って、足を進める練習が開始されます。

まずは車いすから平行棒に向かってつかまり立ち。

→立てた。

 

そこから両手を離して足だけで起立。

→できた。(ほぼ右足荷重ですが)

 

そしたら平行棒をガイドに少しずつ歩を進める練習。

→できたけどまだこわい。

左足が私の体重を受け止めることを完全に忘れて縮こまってしまっているので、左足に荷重がうまくかけられません。どうしても足の代わりに平行棒上のてを使って体重を支えてしまいます。

が、歩けた。手術前なんかに比べれば圧倒的進歩です。あのときは歩く歩かない以前に太ももを自分の意志で動かそうとしても痛すぎて無理でしたからね・・・

 

つづいて、平行棒に平行に立って片方のバーに両手を置き、右足を軸足にした状態で左足を浮かせ開いていく練習。

→むずい。関節がそもそも固まってて動かないしなんなら痛い。

 

都合一週間左足が仕事を放棄していたので、てきめんに筋力が落ちてしまっていたのが白日の下にさらされる結末となりました。筋トレしなきゃ。

関節は、、、いつか痛みがとれるのかしら。

 

PM

午後の部も同じような始まりを見せます。平行棒の中で歩いてみる。

ただ、AMよりも歩幅を広げてみて、よりダイナミックに筋肉を使うことを試みます。

→徐々に筋肉がほぐされて可動域が広がってきていることが自分でも感じ取れるようになってきました。まだ力は入らないけども。

 

続いて、平行棒の中を歩きますが左手の使用を禁じられます。

右手/右足/左足だけが使用可能という形。

いざという時の支えができなくなるので、一気に不安が募ります。そして当然のように体が右に傾きます。

これを少しずつ傾かないように調整して歩いていくのですが、そうすると上半身の位置取りが難しくなります・・・

左足を出す際に、どうしても後重心になってぎりぎりまで右足に体重を残そうとしてしまうのです。よくない。

そして、その結果左足が摺り足みたいな動きになってしまいます。。。

意識して後傾姿勢を抑制し、腹筋や腸腰筋を使ってしっかり左足の腿を上げ、前に踏みこむことを意識づけられました。文字にするのは簡単ですが実際にやるのはなかなかムズイ。

 

歩行訓練後のマッサージ/ストレッチでは、

「1時間でもほぐし続けていたいくらいに左足の筋肉が固くなっている」との指摘を受けました。しなやかさを取り戻すまで、まだまだ先は長そうだ。

ただ、幸か不幸かまだ若い+もともとの筋肉量が人並み以上あったようで

歩行機能を取り戻すスピードもなかなか早くできるのではないか?とのコメントでした。

いずれにせよ、正しい筋肉の使い方を体に再学習させたうえでその動きに耐えられる筋力を取り戻すことが重要なので、リハビリの場以外でも正しい筋肉を使う練習やイメトレを行っておいてくださいと宿題が出ました。。。いざ自主トレや。

 

 

米の暴力


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・使い道に困るいりこみそ

・既視感のあるがんもどき

・確実にこんなに米はいらない。

 


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・またもや登場ブロッコリー。定番アイテムすぎる。

・人参も頻出アイテムな気がする。

・ハンバーグトマトソースですが、わかりやすく格安レトルトパックの肉質。

・カボチャサラダは結構おいしかったので、全体的には当たりの部類。

 


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・脈絡なくコーンスープが攻めてきた!組み合わせが意味不明。

・大豆成分多め、炒り豆腐におから。

・たるたるそーすもどき。

・しかし圧倒的米。

 

20210613 入院7日目 術後2日目 継続して磔

 

磔の刑はいまだ解けずも光明の光

晴れて術後二日目を迎えることとなりますが、今日は日曜日。

まぁ主治医の先生はお休みですので現れません。

つまり、私のベッド上安静指示は今日も解除されず、ひたすらにベッドの角度を立てたり寝かせたりする遊びくらいしかできることはありません。


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左足にどれだけの荷重をかけてもよいのか判断ができないので、左足を動かすことすらままなりません・・・

手術前は、翌日から全荷重かけていいって言ってたから勝手にベッド内で動かしちゃおうかな?

と思ってベッド内で左足(膝)を手前に引こうにも、うまく力が入れられず足を引けません。太ももの筋肉が動き方を忘れてサボってやがる。

腕を使って膝を手前に引きよせ、動く膝下を使って踵の位置を調整するなんだか難しい位置決めが求められます。左右方向の位置調節なんてできる気がしません。

 

ただ、術後の抗生剤点滴が今日で終了になったので、わが体を拘束している鎖が一つ外れたような、今後につながる光のようなすがすがしさがありました。


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跡地にアルコール綿とテープを貼られてお役御免!

 

リハビリで取り戻す

先生はいませんが、リハビリの理学療法士さんはついてます。

ベッド上でできること、ということで昨日と同じように固くなってしまっている筋肉をほぐす作業からはじまります。

大腿四頭筋よりも、やっぱりハムストリングスが引きつっちゃってるんだよなぁ・・・

おかげでひざがきれいに伸ばせない。

でも、マッサージ・ストレッチしてもらったら少しずつ楽になってきました。そろそろ膝下のクッションを外しても座っていられそう。

そんなところで、本日の可動範囲測定です。

・・

・・・

本日の記録 90度。

やったー!きのうより15°も可動範囲が増えました。昨日より20%も可動範囲が増えました。順調に足動くようになってほしい。

このように、前後方向の屈伸運動は少しずつ改善がみられるも、なかなか左右方向(横に開いたりひねったり)の可動域が広がってきません。というかまだ動かすと股関節がピリッと痛いです。

少しずつストレッチして広げていけば戻ってくるとは言いますが、なかなか難しいですね。。。

 

ずーっとベッド上に寝かされているのも足腰痛くなって厳しいと伝えたら、なんと今日はベッドに腰かけて足を地面につく姿勢の実施が許可されました。

この姿勢は、手術前からさんざんやっていた姿勢なので関節が痛くても上半身の筋肉さえあればカバーして到達することができます。

左足側に体重を乗せない座り方であれば、苦しさもなく座れました。

数日振りに、足をぶらーんと投げ出せる幸せ。血流を下に落とせる幸せ。

ブランコみたいに、前後になら左足を動かしても痛くない幸せ。

 

ただ、まだ筋肉がうまく使えないので、そこから太腿を上げられるのは少し先になりそう。。。

 

 

米の暴力


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・ケチャップ入りのスクランブルエッグもどき。微妙。

・このメニューなら、米よりもパンなんじゃないかなぁ?

・ついに来た、ふりかけ標準装備案件。。。いや今日はそうじゃなくてパンにすべきだってば・・・

 


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・焼き魚の再登板。

・みそ田楽と見せかけて、豆腐(実質初登場?)とまた芋だよ!

・そしてあふれんばかりの米だよ!

・オレンジis癒し。

 


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・これまでより若干豊かさを感じる

・とは言っても中途半端な柔らかさのきんぴらごぼう

・ぱさぱさぼそぼその肉炒め

・ちゃんと味のあるものがこのくらいあれば、米も食べきれるってもんよ(米の量に慣れてきてしまった・・・)

 

20210612 入院6日目 手術翌日 磔になる

 

あまりよろしくない目覚め

昨夜は麻酔が切れた結果か、姿勢がつかめていない結果かうまく眠れず、左足に違和感ありありで朝を迎えました。

結局深夜2時くらいからは断続的に寝て起きてを繰り返したので、あまり疲れが取れている気もしません。

どうにも異物が入っている感がぬぐえず、なんとも居心地が悪いです。

 

磔の刑継続中


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さて、手術するに際しついに尿道カテーテルをぶち込まれてしまったので、良くも悪くもトイレの心配からはおさらばする形になりました。

まぁ術中/術後は安静だからしょうがないね。

ただ、全身麻酔中に差し込んでもらえたおかげで「入りの苦しみ」を味わうことを回避できたのは非常に大きな成果だったと思います!

ということで、通常だったら手術翌日から少しずつ足を動かしていくらしいのですが今日は土曜日。主治医の先生がお休みです。

伴いましてベッドからの移動許可がなされず、本日は丸一日ベッド上からどこにも動けないことが確定しました。

しょうがないので、読書でもしながら気を紛らわしていきます。

そうやって気を紛らわしていくのですが、どうにも左足のおさまりが悪い。

ハムストリングが拘縮している様子で、ひざが伸ばせません。なのにひざの下にいい感じのクッションが配置できておらず踵にやたら力が入って最悪です。

 

ひとまず掛布団を丸ごと足元に追いやり、足踏ん張り台もどきを作成して急場をしのぎます。

→太ももから力を抜けて、少しだけ楽になりました。

 

続いてひざの下に仕込むクッションを調達してそこに足を預けることにします。

→だいぶ力が抜けるようになりました。うれしい。

リハビリ開始

一般的には手術翌日から離床して歩行訓練を始めると聞いていたのですが・・・

今回のケースは主治医不在につき移動許可が下りていないのでその訓練がはじめられません。

仕方がないので、リハビリ担当の理学療法士さんと相談し、マッサージ+ストレッチのみの実施となります。筋肉ほぐしは気持ちいいですね。

まずは股関節の可動範囲確認です。仰向け状態からひざを楽にし、腿を上体に向けて曲げてもらいます。この時の太腿の回転角(水平位置から)が手術後初期の可動域となります。

その角度なんと75°。しかもここまで股関節を曲げてきても刺すような痛みはない。

手術前は痛くない姿勢を一生懸命探してやっとそこにたどり着くかどうかだったことを踏まえると手術の効果はまず出ています。

ただ、まだ75度しか曲がりません。一週間左足動かせてなかったし、手術で筋肉固まっちゃったしでなかなか前途多難です。こっからどれだけのスピードで戻していけるか。勝負ですね。

 

米の暴力

体は動かなくても、昨日一日絶食していたのでお腹は空きます。だから食べます。

 


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・朝の焼き魚にも慣れてきました

ブロッコリーの出没率高くない?

・味噌の使い道がわからない

・お腹空いてるので今日は米を全部食べよう

 


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・圧倒的中華オーラ。

・麻婆豆腐のように見えるが、赤くもなければ辛くもないので情感が不足しています。

・米は多いけど食う。

 


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・夜も魚ですか!なんかソテー風。

・米×芋の炭水化物コンボ、再び。

・フルーツの缶詰の中身を感じる

 

20210611 入院5日目 手術当日

 

 

最後の(?)聖戦

さて迎えた手術当日。

オペ看護師さんから、「今日が手術なんで、できるだけ体重を左足にかけたりしないで過ごしてください」

との指示。

具体的に言うと、車椅子に乗ってトイレには行かず、尿瓶でやれと言うお達し。

はい、またトイレネタです。

仕方がないので尿瓶でやろうと体勢を整えていたら、絶対安静過激派のまた別の看護師さんが私の前に立ちはだかる。

「今日、手術当日ですよね?」

「オペ室の看護師さんに体動かすなって言われましたよね?」

「なのになんでトイレのために体勢かえようとしてるんですか?」

 

…いやちょっとなにいってんだかわからないっす。

トイレに行かず尿瓶でやれと言われたからその支度をしていたにすぎないのですが、なにが問題なのでしょうか…

 

「体動かさないでほしいんですから体勢も変えちゃだめです」

 

…そんなこと言われてませんけど?私は言われたことに従ってきたまでなのですが?…

 

「そんなことくらい言われなくたって分かるでしょ?」

 

…いやいやいや。言われなきゃわかんねーよ。あくまで個別具体的な禁止指示事項に従っているだけなのにその言外の意味とか知らないから…そうさせたいならはじめから具体的にそう指示しろって…

 

なんなんですかね、強硬に尿道カテーテル入れたかったんですかね?全身麻酔下以外での挿管は断固拒否ですが。

 

省エネモードで

さて、聖戦もすませたことだしあとは手術に向かうのみ…なのですがまだ9:00。

手術の予定時刻は14:30とかなので、なかなかに暇です。ごはんもないのでやはり暇です。

ぼーっと読書でもしながら時間をつぶしていくことにします。

食事がとれない分、また点滴を打たれているので体に水分がたまって尿意が高まるのだけが脅威でしたね。

 

いざ手術室

お昼が近づき、術衣に着替えさせられ、待ちぼうけを食らっていたらようやく呼び出し。

結局15時くらいでしたね。ちょうど妻が来てくれたタイミングでの手術室への移動です。

手術室に運ばれてからはあっという間、点滴から麻酔を打たれて意識を落とされ、終わったと起こされていつの間にやら病室。

どうやら無事手術は終わった様子です。


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こんな感じで無事改造人間化が完了したのでございました。

 

 

術後の苦しみ

さて、病室に帰って麻酔が解けて…

ここから始まるのが痛みとの戦いです。

まず感じたのが

・なんか足の骨が締め付けられてる…

・なんだか分からないけど圧迫感…

以上の鈍い痛み系です。

まぁ無理もないですね。骨の中になんか入れられてあげくボルトで締め付けられてるんですから。

手術終わって戻ってきて一度寝て、20:00くらいからは断続的に痛みと戦いながら目を覚ます感じです。

そしてまたたちがわるいのが、筋肉も一気にを痛みを発し出すこと。

左足のハムストリングスが固まっちゃって、のばせません。下手に踏ん張るのでそれはそれで疲れるし痛いしいいことない。まぁ切ってますからね…

そして姿勢が落ち着かないので腰も痛いこと。

そんなループを繰り返しながら、術後初日の夜は更けていくのでした。。。

 

米の暴力

本日は絶食のため、非暴力宣言!

 

 

 

 

20210610 入院4日目 手術前のもろもろ

 

 

さて、手術を金曜日に控え迎えることとなった木曜の朝。

今日は午後に検査が入るからね、とのことで少し忙しくなりそう。

ずーっとベッドに張り付けられているのも苦しいし腰が痛くなるので、朝から車椅子に移動し、パソコンを開きながら時間を過ごすことに。

やっぱり足に開放感があるってすばらしい。

 

 

風呂問題

さて、入院四日目となるのですが、私まだ風呂に入れていません。

というか、日曜日富士ヒルを走ってから風呂に入れていません。下りが天然のシャワーということにでもしておこうかしら。

のわりに世間は蒸し暑く、部屋も蒸し暑く体中がべたべたです。骨折して体温あがってるのも相まって。。。

ということで早く風呂に入れてくれやしないかと熱望していたのですが、ついに!やっと!きました風呂の時間!

どうにも風呂の入り方はいくつかあるようで、、、

  1. ストレッチャーごとシャワー室、ストレッチャーの上で体を回されて洗われる
  2. 車椅子でシャワー室、立つか座るかして洗われる

がどうやら候補だったようです。

大腿骨折ってるんで基本安静指示の私、スタッフさんは気をきかせて?ストレッチャーで病室まで迎えにきてくれました。

しかし今の私は車椅子に座っています。ストレッチャーに乗り移る方が大変ですし、ストレッチャー上で体を浮かせたり回転させたりに体が耐えられる気がしません。

右足荷重ならつかまり立ちが可能であることを必死にアピールし、車椅子でのシャワー室行きへと変更してもらうことに成功します。

体をひねる可能性のある動き、他人に足を勝手に動かされる動きはまっぴらごめんや!

 

さて車椅子に乗ってシャワー室に到着した私、まずは予定通りに手すり・右足を使って立ち上がります。風呂場だから滑りそうで非常に怖い。マットを敷いて回避してくれました。

そして、左足を右足の上にのせ、さらに右足に全荷重をかけることで左足から抜負荷をはかり、手すりをつかんで立ちます。

さながら一本足打法の構えですね。

 

しかしながらこの体制、支点は地面一点(右足)+手すり一点(腕)なので、わりと横からの荷重に弱い構造をしています。

そこそこはげしめに頭なんかを洗ってくれるものですから、その間常に倒されはしないか気が気ではありませんでした。実際に体が結構揺れますから。

また、痛めている左の大腿部近辺についてもちゃんと洗ってくださろうとするため、振動が患部に響いて大変でございました。

そんな若干の修行?苦行?感漂う入浴タイムを終え、数日ぶりにさっぱりとした体に生まれ変わることができました。

 

トイレ問題

続いて訪れるのはまたしてもトイレ問題。大好きですねトイレネタ。

おもしろおかしく書いてますが当人にはなかなか深刻です。人間としての尊厳に関わるといっても過言じゃない。

本日のトイレ問題は…そう、手術前なので腸内を空っぽにしておこうの巻です。

平たく言うと浣腸されて内容物を全部排出しなければなりません。

一般的な流れとしては、、、

  1. ベッド上で浣腸される
  2. 便意を催す前にトイレに移動する
  3. トイレで大放出する

の簡単3stepでお届けされる模様ですが、なにを隠そうこの私、ベッドからトイレへの移動に20分とか30分かかります。浣腸後の移動ではとうていおなかが持つわけがありません。

ですのでどうしたらいいか相談すると

A案

  1. ベッド上で浣腸される
  2. 便意を催す前におむつをはかされる
  3. おむつの中に大放出する

もしくは

B案

  1. ベッド上で浣腸される
  2. 便意を催す前に腰の下にポータブル便器をあてがわれる
  3. ポータブル便器の中に大放出する

 

のどちらかだと。

A案の場合、おむつの中にいろいろ大放出と言う響きが非常に受け入れがたく

B案の場合、腰を浮かせてポータブル便器を挿入する体制に体が耐えられる気がしないため

どうにかして

C案

  1. トイレ内で立った状態で浣腸される
  2. 便意を催す前に便器に座る
  3. 便器に大放出する

を取らせてもらえないか必死の交渉となるのでした。

根強い交渉が実を結び、なんとかC案の採用で看護師さんと妥結。労働者の権利が守られた瞬間でした。

 

手術前検査

さて、入院からこれまでには

  1. レントゲン
  2. MRI
  3. 採血
  4. 新型コロナPCR検査

と受けてきたわけですが、手術の実施にはまだ少し足りない様子。

・肺活量測定

・心エコー

の二点をクリアすることで手術に向かえることになります。

上述のトイレ問題解決後、「もうすぐ呼ばれるのでストレッチャーの上で待っててください」と言われストレッチャーに寝かされたのですが、なんとそこから2時間検査は始まらず。固い固いストレッチャーの上で腰を痛めながら昼寝することと相成ったのでした。

 

さて、肝心の検査というと、、、

肺活量測定ですが、最近の測定器はすごいですね。

てっきり、バッグの中に向けて息を吐き出す古き良き計測かと思っていたのですが、肺活量計を見てびっくりバッグなんてものは存在しません。どころかただの円筒を咥えて息を吐くだけ。可動部もないので、どうやら差圧流量計になっている模様。

言うなればピトー管に向けて息を吹きかけている感じ。非圧縮ならそれで十分計測できますね。

 

心エコー検査は、もうなにがなんだかわかりません。技師さんが取ったエコー映像と心電図波形を同期しながらいろんな断面を見ている、ということだけしか分かりませんでした。

 

ここまでこなし、ようやく本日のミッションが終了となります。想像以上にやること多かったな今日は。。。

 

最後の晩餐

手術当日は絶食のため、本日の食事を持ってしばらくたべものからは遠ざかります。アタリを引きたい…!

 


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・昨夜に引き続き卵だ!

・またブロッコリー

・相変わらず米多い

・ついにふりかけ標準装備!!!

 

 

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・ついにきた!米以外!

・かきあげそば!!

・駅そば450円っぽさ。

 


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・最後の晩餐にはそこまでふさわしくなかった…

・かといって謎の質素さもなかった…

 

 

 

 

20210609 入院3日目 決断のとき

 

 

プライドとの戦い

はい、またいきなりのトイレネタです。

昨日、なんとかして尿道カテーテルを回避した私ですが、、、まだまだ課題は多い。

・足下があいていない病室のベッドからどうやって着座体制を作るのか

・大の便をどうするのか

以上二点が大きな問題として立ちはだかるわけです。

私の中での答えはひとつ、「何とかして車いすに乗せてもらってトイレまで行く!」です。

 

リハビリの理学療法士さんに協力してもらい、なんとかして「できるだけ痛まずに横からベッドを降りる方法」を模索します。

その手順がこちら。かんたん17ステップ。

  1. ベッドの中でできるだけ斜めになります
  2. 骨折部が痛まないように注意して膝を曲げます
  3. 左足かかと、ふくらはぎの下に右足を差し入れて支えにします
  4. 腹筋を使って両足を持ち上げます
  5. 腹筋で足をあげつつ上半身の筋肉を使い体を少しずつ浮かし、回して行きます
  6. 繰り返して右足かかとをベッドの外に出します
  7. 足のでる先に、同じ高さに調節したパイプ椅子をおいておきます
  8. ベッドの縁と体の角度が平行に近づくまで4と5を繰り返します
  9. いい角度になったら、ベッドの高さを上げます(電動ベッドでよかった)
  10. こうすると、ベッドの縁に腰掛けているのと同じ体制を作れます(足先はパイプ椅子の上)
  11. この状態が作れたらまた腹筋を使い両足を持ち上げ、その隙に足下のパイプ椅子を抜去しベッドの高さを一気に下げます
  12. そうすると、10と同じ姿勢のまま足先を地面につけることが可能になります
  13. ここからは体幹と右足を使い、左足に荷重をかけないように立ち上がります
  14. 周りの柵や車いすを使い、関節を変な角度にしないように少しずつ体を回転していきます
  15. 体の向きをあわせたら、体幹と腕力を使いゆっくりと車いすに着座します
  16. 腹筋と右足を使い、左足を持ち上げている間に左の足おきをセットします、そして左足をそこに置きます
  17. 右の足おきをセットし、そこに右足を乗せて終了

ここまででだいたい20~25分。やるだけで汗だくになる魔法です。

ただ、これができてしまえばあとは車いすでトイレに行き、体の向きを変えて便座に座るだけなのでもう簡単!となるのでした。

車いすからベッドに乗り移る方はだいぶ簡単で

  1. 車いすでベッドサイドに乗り付けます
  2. 右の足おきを跳ね上げます
  3. 左足かかと下に右足を差し入れて支えます
  4. 腹筋と右足で左足を持ち上げている間に左の足おきを跳ね上げます
  5. 地面に足をついたので、周囲の柵等を使い全身の筋肉を駆使して立ち上がります
  6. 体の向きを変えていきます
  7. ベッドに腰掛けます
  8. 腹筋を使って足を持ち上げ、上半身と下半身の相対角度を絞ります
  9. 相対角度を保ったまま慎重にベッドに倒れ込み、少し体の角度をひねります
  10. 足をベッドにおろし、体の位置を調整して完了です

この10ステップで完結することになります。

帰るのは10分もかからないですね。うん。

この動作を身につけることで私の人権が担保されるのです、全力で立ち向かいます。

 

しかし、、、このベッド⇔車いすの移動に関しては看護師さんに見張っててもらわないと実行できないので、なかなか不評でした。

「夜勤の時間は人が少ないから呼ばないでくれ」

「10時以降、17時以前の時間でやってくれ」

などと意味不明なことを言ってきますが知ったことか。

消灯時間中には行かないなど、ある程度時間のコントロールはできますが、さすがに10時~17時ってのは言い過ぎでしょうに。

まぁ看護師さん的にはカテーテル挿管、おむつ装着の方が必要仕事時間が減らせていいのかもしれませんがあまりにも患者の方を向いていないのが気に障ります。

 

情報調査

さて、今回の症状に際して手術すべきか否かを今夜までに決断せねばならないので、情報調査を開始します。

社会復帰の早さ考えたら圧倒的に手術だよなぁと思いながら、切ることのリスクを考えつつ知り合いに相談です。

 

相談相手A(医師、非整形外科)

・専門じゃない自分が見ても一目でわかる程度に折れてる

・高齢者なら寝たきり案件

・糖尿病とか持ってないなら、治りも早くなるだろうし手術をすすめる

・高齢者でもないのに大腿骨折るなんて、骨粗鬆症じゃない?

、、、最後の一文が気になりますが、それだけ若い人が通常の生活してたら折らない部位のようです。

自転車で転んで叩きつけられたと言ったら納得してくれましたが。

 

相談相手B(過去に大腿骨骨折経験あり)

・手術でほぼ元通りまで戻せるし、復帰も早まるから手術した方がいい

・一年~二年たったところでボルトは抜いたら?

この方も、手術→二週間くらい入院してそこからリハビリ、復帰を果たしているのでいい参考例になりそうです。

 

相談相手C(過去に落車で鎖骨骨折経験あり)

・手術して保険金で新しい自転車買いなよ、俺みたいに

 

、、、聞く相手を間違えましたな。笑

 

とまぁ、参考になりそうな人三人くらいに聞いて皆が「手術した方がいい」という意見で一致したこともあり、この時点でほぼ自分の中で手術する方向に決めました。

 

面談+相談

さて時は過ぎ、夕方の面談タイムです。

昨日と同じような話をこんどは私+妻に先生がしてくださり、しばらく二人で話し合ってください、とのこと。

私の中ではほぼ結論はでていたので手術したい旨を伝えると、「手術しなくても治せるなら切らない方にしてほしい思いもあるけど、本人が手術して早く治したいのなら支持するよ」と言ってくれました。

まぁ全身麻酔の手術って聞いたら不安にもなりますよね。

 

相談は終わり、先生に手術したいと伝えると、もう日程は確保してあるから。執刀医もその道のプロを用意してあるから心配しないで。との力強いコメントをいただきました。

日程は二日後の金曜日。なんだかんだ入院から5日目になりますね。

よく考えれば大腿骨転子部骨折は高齢者によくある骨折で、かなり症例も多いですからね…プロの手に掛かると20分で終わってしまうらしいです。インド人もびっくりの早さ。

 

米の暴力

さて本日もやって参りました米の暴力のお時間です。


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・謎の味噌(Part2)

・また大量の米だよ…

・の割におかずがガンモドキONLYとか、どう米を食えと?

 


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・米+芋+春雨の炭水化物爆弾。ひどい。

・デザートにはだまされないぞ!

 


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・ついに卵料理が登場、テンションブチあがる。

・オクラの和え物もついてきて、割と満足度高め

・だが米の量は多い