20210609 入院3日目 決断のとき
プライドとの戦い
はい、またいきなりのトイレネタです。
昨日、なんとかして尿道カテーテルを回避した私ですが、、、まだまだ課題は多い。
・足下があいていない病室のベッドからどうやって着座体制を作るのか
・大の便をどうするのか
以上二点が大きな問題として立ちはだかるわけです。
私の中での答えはひとつ、「何とかして車いすに乗せてもらってトイレまで行く!」です。
リハビリの理学療法士さんに協力してもらい、なんとかして「できるだけ痛まずに横からベッドを降りる方法」を模索します。
その手順がこちら。かんたん17ステップ。
- ベッドの中でできるだけ斜めになります
- 骨折部が痛まないように注意して膝を曲げます
- 左足かかと、ふくらはぎの下に右足を差し入れて支えにします
- 腹筋を使って両足を持ち上げます
- 腹筋で足をあげつつ上半身の筋肉を使い体を少しずつ浮かし、回して行きます
- 繰り返して右足かかとをベッドの外に出します
- 足のでる先に、同じ高さに調節したパイプ椅子をおいておきます
- ベッドの縁と体の角度が平行に近づくまで4と5を繰り返します
- いい角度になったら、ベッドの高さを上げます(電動ベッドでよかった)
- こうすると、ベッドの縁に腰掛けているのと同じ体制を作れます(足先はパイプ椅子の上)
- この状態が作れたらまた腹筋を使い両足を持ち上げ、その隙に足下のパイプ椅子を抜去しベッドの高さを一気に下げます
- そうすると、10と同じ姿勢のまま足先を地面につけることが可能になります
- ここからは体幹と右足を使い、左足に荷重をかけないように立ち上がります
- 周りの柵や車いすを使い、関節を変な角度にしないように少しずつ体を回転していきます
- 体の向きをあわせたら、体幹と腕力を使いゆっくりと車いすに着座します
- 腹筋と右足を使い、左足を持ち上げている間に左の足おきをセットします、そして左足をそこに置きます
- 右の足おきをセットし、そこに右足を乗せて終了
ここまででだいたい20~25分。やるだけで汗だくになる魔法です。
ただ、これができてしまえばあとは車いすでトイレに行き、体の向きを変えて便座に座るだけなのでもう簡単!となるのでした。
車いすからベッドに乗り移る方はだいぶ簡単で
- 車いすでベッドサイドに乗り付けます
- 右の足おきを跳ね上げます
- 左足かかと下に右足を差し入れて支えます
- 腹筋と右足で左足を持ち上げている間に左の足おきを跳ね上げます
- 地面に足をついたので、周囲の柵等を使い全身の筋肉を駆使して立ち上がります
- 体の向きを変えていきます
- ベッドに腰掛けます
- 腹筋を使って足を持ち上げ、上半身と下半身の相対角度を絞ります
- 相対角度を保ったまま慎重にベッドに倒れ込み、少し体の角度をひねります
- 足をベッドにおろし、体の位置を調整して完了です
この10ステップで完結することになります。
帰るのは10分もかからないですね。うん。
この動作を身につけることで私の人権が担保されるのです、全力で立ち向かいます。
しかし、、、このベッド⇔車いすの移動に関しては看護師さんに見張っててもらわないと実行できないので、なかなか不評でした。
「夜勤の時間は人が少ないから呼ばないでくれ」
「10時以降、17時以前の時間でやってくれ」
などと意味不明なことを言ってきますが知ったことか。
消灯時間中には行かないなど、ある程度時間のコントロールはできますが、さすがに10時~17時ってのは言い過ぎでしょうに。
まぁ看護師さん的にはカテーテル挿管、おむつ装着の方が必要仕事時間が減らせていいのかもしれませんがあまりにも患者の方を向いていないのが気に障ります。
情報調査
さて、今回の症状に際して手術すべきか否かを今夜までに決断せねばならないので、情報調査を開始します。
社会復帰の早さ考えたら圧倒的に手術だよなぁと思いながら、切ることのリスクを考えつつ知り合いに相談です。
相談相手A(医師、非整形外科)
・専門じゃない自分が見ても一目でわかる程度に折れてる
・高齢者なら寝たきり案件
・糖尿病とか持ってないなら、治りも早くなるだろうし手術をすすめる
・高齢者でもないのに大腿骨折るなんて、骨粗鬆症じゃない?
、、、最後の一文が気になりますが、それだけ若い人が通常の生活してたら折らない部位のようです。
自転車で転んで叩きつけられたと言ったら納得してくれましたが。
相談相手B(過去に大腿骨骨折経験あり)
・手術でほぼ元通りまで戻せるし、復帰も早まるから手術した方がいい
・一年~二年たったところでボルトは抜いたら?
この方も、手術→二週間くらい入院してそこからリハビリ、復帰を果たしているのでいい参考例になりそうです。
相談相手C(過去に落車で鎖骨骨折経験あり)
・手術して保険金で新しい自転車買いなよ、俺みたいに
、、、聞く相手を間違えましたな。笑
とまぁ、参考になりそうな人三人くらいに聞いて皆が「手術した方がいい」という意見で一致したこともあり、この時点でほぼ自分の中で手術する方向に決めました。
面談+相談
さて時は過ぎ、夕方の面談タイムです。
昨日と同じような話をこんどは私+妻に先生がしてくださり、しばらく二人で話し合ってください、とのこと。
私の中ではほぼ結論はでていたので手術したい旨を伝えると、「手術しなくても治せるなら切らない方にしてほしい思いもあるけど、本人が手術して早く治したいのなら支持するよ」と言ってくれました。
まぁ全身麻酔の手術って聞いたら不安にもなりますよね。
相談は終わり、先生に手術したいと伝えると、もう日程は確保してあるから。執刀医もその道のプロを用意してあるから心配しないで。との力強いコメントをいただきました。
日程は二日後の金曜日。なんだかんだ入院から5日目になりますね。
よく考えれば大腿骨転子部骨折は高齢者によくある骨折で、かなり症例も多いですからね…プロの手に掛かると20分で終わってしまうらしいです。インド人もびっくりの早さ。
米の暴力
さて本日もやって参りました米の暴力のお時間です。
朝
・謎の味噌(Part2)
・また大量の米だよ…
・の割におかずがガンモドキONLYとか、どう米を食えと?
昼
・米+芋+春雨の炭水化物爆弾。ひどい。
・デザートにはだまされないぞ!
夜
・ついに卵料理が登場、テンションブチあがる。
・オクラの和え物もついてきて、割と満足度高め
・だが米の量は多い